だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
私はメッセージを聞く度に、メッセージを消去していった。

最後までメッセージを聞き終えた後、留守電の設定を解除した。

そうしたかった。

そこまで淳也は、私を追い詰めたのだ。


… 聞かなきゃ良かった …

最初は優しく謝っていたのに、段々と言葉が荒くなり罵りながら、最後には泣いて捨て台詞を吐いて終わったメッセージ。


私に対しての愛情?
それとも、意地?
プライド?


ここまで来たら、私達の関係なんて何かなんて解らなくなっていた。


そして、淳也がソコまで私に拘る意味さえも解らなかった。

と言うか、知りたくもなかった。

私は、淳也が怖かった。

最早、早く別れて関係を断ち切りたかった。


それだけ淳也が、怖かったのだ。



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