だって、女なんだもん… 仕方ないじゃん!
恵と淳也の話し合いは、平行線に終わった。

かろうじて、今度、会社に電話したら警察に言うから!と言う事を伝えた。


しかし後は、淳也が納得する訳もなく、どちらともなく電話を切った。


私はまた、不安な日々を過ごすのだと確信した。


「ゴメン…、恭子。」

「イイの…。もう、何を言っても無理みたい」
私は、頼りなく笑った。


しかし、相ちゃんと恵は笑わなかった。


一緒に笑ってくれなかった二人を見て、淋しく感じた。

そして、益々不安が募る。




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