Sugar Love 番外編④
寝室のドアを開けるとコーヒーの香りとメープルシロップの香りが漂ってきた。


「?」


(ホテルの朝食?)





「琉聖さんっ!」


リビングに入るとキッチンの中に琉聖を見て柚葉は心臓が飛び出るほど驚いた。


「おはよう ちょうどいい時間だ」


カップにコーヒーを注いでキッチンから出てきた。


身体を少しかがませポカンとした顔の柚葉の唇に軽くキスを落とす。


「どうしたの?会社は?」


コーヒーの入ったマグカップを渡された柚葉は持ったまま聞く。


「ずる休み ゆずとデートしたくてね」


「琉聖さん・・・」


マグカップをテーブルに置くと琉聖に抱きついた。


「ほんとにほんと?」


「本当だよ」


子供のように喜ぶ柚葉に琉聖は微笑んだ。


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