届け、想い
「やっぱり藤堂さんって、私のこと子供としか見てないのかなぁ……。」
翌日。
私は学校へ行くなり友達のメイとリコに恋愛相談。
なーんて、そんなたいそうな事じゃないんだけど。
「確実にそうでしょうね。」
「莉子ちゃん、そんなはっきりと言わなくても……。」
メイがリコに言った。
相変わらずだ。
リコは自分の意見をハッキリと言うタイプ。
反対にメイは自分の意見をなかなか言うことが出来ない子。
だけど私たち、いい友達だと思ってる。
「じゃあ今日は、サラの恋敵でも見に行くかなー!」
リコがそう言って大きく伸びをした。
「何よ、恋敵って。」
「だってそうじゃない。藤堂さんカッコいいし結構狙ってる子いると思うのよね〜。」
「確かに今までのバイトの子も藤堂さん目当てで入って辛くて辞めてく子ばかりだったものね。」
「でっしょー!?さすがメイ!分かってるじゃん。」
「ちょっと、二人とも何言ってんのよ!?」
そんなことない!
ある訳ないでしょ。