七日間彼氏。
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館内にエンディングの曲がなり始めた
「おわっちゃったね…
由貴くん?」
応答がない由貴を不思議に思い、首を傾げて横を見てみると
(寝てる…?)
目をとじて窮屈そうにねている由貴
「由貴くんおわったよ?由貴─」
起こそうと手を触ってみると異様に熱い
もしかして
そう思って由貴の額に手をやると予想していた通り熱かった
「熱!?由貴くん!大丈夫!?」
ゆっくり目を開き愛里に微笑みかけ由貴は立ち上がった
「大丈夫…ですよ。たいしたことありません!」
そう言い切るが愛里の目にはそんなふうには見えない
「だめ!帰るよ」
「大丈夫ですから…俺、今日のこと…楽しみだったんですよ?」
今にも涙を流しそうなほど苦しそうに言う
だけど─
「熱あがるよ」
「構いません」
「私がだめ。お願いだから帰ろ?私もついて行くから」
愛里の押しにまけたのかはい…と素直に返事をした
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