七日間彼氏。
「ここでいいの?」
愛里の肩に腕をまわし体を預けている由貴に道を聞きながらやっとのことでついた家
あたりはもう薄暗い
「はい、ありがとうございます…これ…鍵です…」
「ん…」
愛里は鍵をうけとり部屋の中へと入った
「親は?…って由貴くん!?」
一気に由貴の体が重くなり愛里はふんばる
「す…ませ…」
愛里は急いでベッドのある部屋を見つけて自分より大きな体を担いでベッドに寝かせた
(はぁ…疲れた)
近くにある椅子にだらりと座る
ふと部屋の中を見渡すとやっぱり男なんだと実感させられる
そして部屋には『はぁ、はぁ』と荒い息づかいをする由貴
(きつそう…)
そんな由貴を見ていて自分にできることは…
そんなことを考えていると愛里は急に立ち上がった
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