七日間彼氏。
愛里はその場に立ち尽くしていた
あの告白は嘘だった?
所詮遊びだったの?
私がださいからからかってたの?
頭の中で走り回る言葉はそんな不安ばかり
「愛里…先輩…?」
愛里にとって今一番聞きたくない声のぬしがそこにはたっている
「あれっなんでここに?もしかして見舞いに来てくれたんですか?」
笑顔を見せる由貴に無性に腹が立つ
顔だけ振り返る形となっている愛里の瞳から一筋の涙がこぼれた
それを見た瞬間由貴の目は大きく開かれた
悲しくない
悲しくなんかない
どうせ今日で終わりだったんだ
そう自分に言い聞かせるが心がついていかない
そして愛里は持っている袋を由貴に投げつけた走りだした
「っ─先輩っ!!」
そんな声が遠くに聞こえていた
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