七日間彼氏。



由貴の家の中は気まずい雰囲気で満たされる


「あの先輩…あたしが作ってた料理を…
捨てようとしてたの…」


震える声で早紀は言った

「最低だよ、麻村─」

「うるせー」


その言葉を止めるように由貴はつぶやく

朝まであった鍋の中のお粥がなくなっているのをみながら



「先輩に何した?」

「あたしを疑ってるわけ!?あたしはっ」


早紀は由貴の冷たい視線に怯え言葉が途切れた


「帰れ」

でも─と続ける早紀に強く言う

「帰れっつってんだよ」


声をあげるとともに由貴は愛里を追いかけるように走りだした



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