七日間彼氏。
(あーあ…失恋最短記録しちゃった)
駅の近くの公園についた愛里はブランコに揺られながら空を見ていた
「伝えようと思ってたのに…」
「ハァ…なに…をっ?」
つぶやいた瞬間聞こえた声に振り向くと肌寒い季節の中異様に汗をかいている由貴がいた
由貴の言葉にこたえず愛里は続ける
「告白されてたもんね。料理だって頼んでたんだもんね」
泣くまいとめいいっぱい空を見上げる
眩しいのか愛里の目は少し細くなる
「俺は…先輩が好きです」
「嘘つき」
由貴を見ずに前をむいてブランコをとめる
「いいわけかもしれませんけど
確かに告白はされました。
でも俺はちゃんと…
ちゃんと断りました!
先輩が
好きだから」
「私だって!!私は──」
みけんにシワをよせて苦しそうにする由貴
そんな姿を一瞬見た愛里は気持ちをおさえこむことができなくなった
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