七日間彼氏。



由貴と愛里が付き合いだして五日目


残り2日というところでそれは起こった





「好き…麻村が好きだったの」


由貴との待ち合わせ場所に向かう愛里は見てしまった

彼氏が告白されている場面を。


「ごめん!俺好きな人いるから…」

「知ってる。二年生の先輩だよね…?」


俯きなからも由貴は頷く

仲のいい女友達からの告白は由貴にとってとても驚くものだった


「でも諦めるつもりないから!」


そう言ってどこかへ行ってしまった


そんな様子をみていた愛里はどこか寂しさを感じたが今来たといわんばかりの笑顔を見せ由貴に駆け寄った


「またせてごめんね…」

「気にしないで下さい!じゃ、帰り…」


由貴の言葉を遮り愛里は言った


「あ!!…忘れ物しちゃったから教室戻るね!先帰っててもいいから!」


愛里は走りだした



(何この気持ち…)



中庭につくと壁によりかかってぼーっとする

それがなんだか変に落ち着いた




「あの」


愛里が目をやるとそこにはさっき由貴に告白していた女の子だった


「な、なに?」

「麻村由貴と別れて下さい!」


いきなりのことで戸惑う

別れてと言われてもあと2日しか付き合うことはない



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