恋愛奏方
智side


「はぁー。大丈夫かな、俺」



俺は大崎智

今日からこのクラスに転入する。



俺は昔この近くに住んでいたからこの学校の事は大体聞いてる。


だけど転校はやっぱり緊張するもんだ…。


「入れー」



「…失礼します」


教室の中はとても静かだった。


「隣町から来ました、大崎智です。よろしく」


挨拶を終えると教室は少しずつざわめきだした。


…よかった。


少し安心して知り合いがいないかどうか教室の中を見わたしてみた。


このクラスには知り合いが結構いるもんだな。





………え?




見覚えのある顔が目にとまる。



…奏?



それはずっと思っていた初恋の人だった…。

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