改訂・女子高生とおじ様の恋

果林は悩んだ。確かにブログの世界は強烈に魅力的だった。そのブログを書く本人に猛烈な好奇心を抱いていたのは本当だ。

果林がカラダの奥底に眠る欲望を満たす体験ができるとしたらこのブログの作者なのかもしれない。

しかし彼は年齢が離れすぎている。受験も控えている。1月のセンター試験まで追い込みの最中。幸い2年生までの猛勉強が幸いしてか成績は申し分なかった。さほど焦ってはいなかったが油断は禁物である。いや、だからこそ抑圧された欲望を発散したほうがいいのかもしれない。

堂々巡りに終止符を打てなかった。

その日の夜も予備校から帰り、食事をしたあとすぐに部屋に入った。


ブログを開いた。

その日のブログはいつもよりも果林の奥底に響いた。いつもよりも内容も過激だった。まるで果林を誘惑するかのような表現に果林のカラダは素直に反応した。

果林はもう限界だった。こんな愛情表現をしてくれる男なんか実際にいるのかと思った。

この生身のカラダにブログと同じような刺激が欲しい。もうその思いだけだった。

そこには以前、闇雲に好奇心に走っていた果林に似た果林がいた。しかいそれまでとは何かが違う。ようやく見つけたというような感覚。

果林はこの機会を逃してはいけないと思った。

彼女は答えを出した。しかも早いほうがいいと思った。彼にメールを送った。

「会うことにしました。いつにしますか?」
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