改訂・女子高生とおじ様の恋
全てのツインソウルが望ましい形で出会うとも限らないだろうし、中には人生で接触せずにその生涯を終えてしまう場合もあるだろう。

しかし、ここに赤い糸伝説が生まれたのではないだろうか。ソウルメイトとは比較にならないほどの強烈な感情が自然とわき出る。なにせもともと一つだったのだから。

恐らく、出会ってしまったならば互いに愛さずにはいられない存在になるだろう。

どちらかが結婚していても人間社会では避難される不倫という形をとうろうとも。魂のレベルではツインソウルであるもう一つの魂を愛さないことが罪になるのかもしれない。

二つが出会うために巧妙に仕組まれた人生の出来事が複雑に絡み合う。それぞれの課題をクリアしつつ、ついには出会うことになる二つの、いや、元々は一つの魂。

純粋なるが故の激しくもあり、穏やかでもある愛情。

一つになれる喜びは、肉体をまとった人間世界ではセックスという、魂にしてみれば疑似体験を通して再現するしかないのではと思う。

セックスを通して愛し合い、強烈な一体感を求め合う元々は一つの魂。

結ばれるとはそういうことなのではないだろうか。それを入り口にして互いの人間性を尊重するような愛情に発展することに何ら批判めいたことを言う根拠もないだろう。
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