改訂・女子高生とおじ様の恋
destiny

１

果林のメールには正直驚いた。以前は会うことに躊躇しているような感じを受けていたが、このメールからは明日にでも会いたいような勢いを感じた。しかし月末で仕事がたまっていた私は１２月に入ってからの方がいいと思った。

「ありがとう、決めてくれたんだね。１２月になったらすぐに会おうか」

少し間をおいたあと

「わかりました。時間とか待ちあわせ場所とかもどうしたらいいですか」

なんだか焦ってるくらいに感じるほど果林の言葉に変化を感じた。

「細かいことは徐々に決めようか」

「はい、そうですよね。わたし・・・恥ずかしい。なんだか焦ってるみたいで」

「そんなことないよ。可愛いよ」

「でもわたし、本当に可愛くないですよ」

「それは私が受け止めて感じることだから今はフラットな気持ちだよ」

「会ってみてすぐに逃げたりしないでくださいね」

「あはは、そんな殺生な男じゃないよ」

「ホントですか？安心しました」

「会ってどうしようか？」

「えっ・・・あの・・・」

「あはは、ごめんね。なんでもないよ」

< 45 / 58 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop