ROCKET RAID

厳しい現実

とりあえずマミーに迎えに来て貰い、あんたばかねあははー、と言われながらもカントウとかいうのをされたらしい家なき子の先輩は居候となった。カントウって何だ?
先輩は相変わらず作戦を練りながら就活をしている。
そうして年も越え、何とか仕事と住む家も見つけて去っていった先輩から、ある暑くて死にそうな8月にメールが来た。
計画が出来たぜ
行こうぜ
何か心配だったが種子島で合流らしいので行ってみると、この糞暑い中軍服もどきを着た他人のフリをしたい人がいた。
曰く、モデルガンで騙し騙しロケットを乗っ取るという。そんなに上手くいくものカナと思いながらも先輩と同じ服を着て、いざ行かん。

入り口で変なのに止められた。
真っ白なワンピースにショッキングピンクっていうか真っ赤っ赤っていうかなロングヘアーの、20代前半位の、女。
「ずっと掲示板みてたけどやっぱアンタ阿呆ね。しかもタチの悪い事にそっちの子まで巻き込むなんて。アンタのバカの為にその子の将来どうなるとか考えた?」
「IYA…OREWABETSUNI…」
「何アンタ日本語喋れないの?いや…発音ね。あー…もう、とりあえず、
恥かしい2人。向こうで
ゆっくりおはなししようね!!!」


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