続・君モノガタリ
―――キーンコーンカーンコーン
「皆そろってるかー?」
勢いよくドアが開けられ、先生が入ってきた
「1年間、このクラスを担当する樋山健二(ひやま けんじ)だ。よろしくなっ」
イケメン先生登場!?
先生にも、こんなかっこいい人いるんだ・・・・
って、私は蓬田一筋だもん!!
「んで、1つ報告。転校生がこのクラスに来ることになった。まぁ、新しいクラスで皆まだ慣れていないが仲良くしてやってくれ」
もしかして、それって
「蓬田蒜(よもぎだ ひる)君だ」
――ざわっ
クラスは一気によどむ
「よろしく」
やっぱり
帰ってきた
「じゃぁ、あそこの席な」
先生が指差す席に蓬田は歩いて行った。
その隣の席に座っている女は、めちゃくちゃ嬉しそうだった。
やっぱり、ちょっと妬けちゃうよ
――――
もうすぐ帰る時間
まだ蓬田と一言も話していない
蓬田は覚えているかな?
私のこと。
不安でいっぱいな私