魔王さま100分の1
シルキスは、全身びしょぬれ。

「ははは、べとべとだな。それが水着との性能差か。シルキス、今どんな感じだ」

「最低です」

「こっちは気持いいぞ。濡れて気持よくなる服とは、やるな人間め」

「……水着を最初に作りはじめたのは水生の魔族らしいですが」

「なんだ、そうか。まあ、よく習った人間と褒めてやる」

魔王さまは、ご機嫌。

「それで、この僕の状態はどうしましょう」

「着替えるか、脱ぐか、好きにしろ」

「では、お言葉に甘えて」

シルキスは上着とシャツを脱ぎ捨て、上半身裸になる。

靴下も脱いで、ズボンはどうしようかと考えた。

魔王さまがにやにやして見ているので履いたままで我慢する。
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