魔王さま100分の1
深夜。
それぞれに交流が進んだ宴はお開き。
店の外に出て各々に別れを告げている。
「シルキスさん、今日は知り合えてよかったです」
星明りの下で、シルキスに近づいたリズが言う。
リズの後ろには、酒以外の理由でダウンしそうなキーヤ。
それを支えているネーイ。
「僕もです。また機会があったら、巨鳥のことを詳しく教えてください」
「はい、みっちりと」
リズは、任せてくださいとこぶしをつくる。
「その代わり、困ったことがあったら助けてくださいね」
「困ったことですか?」