魔王さま100分の1
キーヤが向う先は空港だった。
果樹園の手前に馬がとめてあり、それに2人乗りで走る。
騎手はキーヤ。
後ろにシルキス。
「それでどうした?」
馬が走る音に負けないように、大声でシルキスは訊く。
「急ぎで入ってきた荷の中に、呪い付きがあった」
「詳しくっ」
「眼鏡だ。遠見と体力回復と微量の魔法力上昇が付加された魔力品のふれこみだったが、呪い付きの欠陥品だった」
「それをリズさんが?」
「ああ、戻ってすぐに性能を試そうとして、呪いに気づかずやられた」
「たく、だれがそんな物を頼んだ?」
「……それもリズ姉だ」
「……」
「……」
「……コレクターなのか?」
「……ああ」
果樹園の手前に馬がとめてあり、それに2人乗りで走る。
騎手はキーヤ。
後ろにシルキス。
「それでどうした?」
馬が走る音に負けないように、大声でシルキスは訊く。
「急ぎで入ってきた荷の中に、呪い付きがあった」
「詳しくっ」
「眼鏡だ。遠見と体力回復と微量の魔法力上昇が付加された魔力品のふれこみだったが、呪い付きの欠陥品だった」
「それをリズさんが?」
「ああ、戻ってすぐに性能を試そうとして、呪いに気づかずやられた」
「たく、だれがそんな物を頼んだ?」
「……それもリズ姉だ」
「……」
「……」
「……コレクターなのか?」
「……ああ」