魔王さま100分の1
その代表作がこれだと、
シルキスは魔王さまが服を広げていたテーブルをなでる。

魔王さまと初めて会った日。

ここにあった古い机は、
軽く手を置いただけで足が3つ折れて壊れた。

とびのくシルキスに、
魔王さまは、瞬きひとつせずに言った。

「200年ぶりに触れられて役目を終えたか」

「200年ぶり?前の担当者は?」

「ここまで入ってきたのは、お前が初めてだ」

「は?」

「その前に、そこの扉が開いたのが200年ぶりだったか」
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