魔王さま100分の1
馬鹿な原因で始まった騒ぎだ。
終わりもこのくらい馬鹿っぽくていい。
「なんで笑うんです?あ、シルキスさん、まさか寝ている私に、え、エッチなことをっ」
「え?」
「そうなんですね。うううっ、やっぱり男なんかっ」
「リズさん、素手で栗を持つと危ないですよ」
「心配無用です。私、風の魔法得意ですから」
「わっ、ちょっと、誰か早くきてーっ」
無数の栗を宙に浮かせるリズの背後に、キーヤ達の巨鳥が見え始めた。