魔王さま100分の1
「ま、いいわ。で、かっこよかった?私を助けるシルキスさん」
「うん。すごかったよ」
「あれは、かっこいいというより馬鹿だろ。真似してはいけない行動の連続だ」
「じゃ、お兄ちゃんは真似しなくていいよ。困ったときは、他に頼りになる人つれてきて」
「妹が、俺の可愛い妹がこんな冷たい目をーーっ」
「あー、私も覚えておきたかったなあ。かっこいいシルキスさん」
「だから、あれはかっこよくな、(ネーイの靴が直撃)」
「覚えていれば、別れた相手のことなんか簡単に忘れられるのにっ」
「リズ姉、前から言おうと思っていたんだが、あいつと別れたなら、お、お、お、俺と」
「キーヤは、子供っぽいから対象外」
「がっ(石化)」
「そうだ、またシルキスさんが来たときにネーイちゃんがあの眼鏡つけてよ」
「絶対にいや。その前にまだあの眼鏡持ってるの?」
「だって、あれだけ強力だと処分するのにも凄い金がいるんだもん。捨てたら犯罪だし」
「おーい、荷詰め終ったよ。飛んでくれー(職員)」
「はーい。お兄ちゃん、まだ固まってるの?いくよ」
「いってらしゃーい。気をつけてね」
「うん、いってくる。お兄ちゃんも挨拶は?」
「いってくる……」
「帰ったら、また話の続きをしようね」
各地で売り出し中の魔族便。
早く、確実、安全にをモットーに今日も営業中。