魔王さま100分の1
「すみません」
「エルフ達とも話してきたのだろ、そのときは疑問に思わなかったのか?」
「そう言われれば、そうですね」
シルキスは、おおっと手を打つ。
「結論から言うと、人間の言葉を話せるものもいるし、自分の種族の言葉しか話せないものもいる」
「それでは、魔王さまは?」
「もちろん全ての種族の言葉を話せるぞ。魔王だからな」
すごいだろう。
魔王さまは、小さな背をそらせて威張る。