魔王さま100分の1

シルキスは、メモ紙とペンを棚から持ってくる。

魔王さまは、ペンにインクをつけた。

こほんとひとつ咳をつくり、横書きにペンを滑らせる。

「おおっ」

魔王さまが書き出したのは魔族文字。

シルキスが全く知らない文字だったが、

素晴らしい美さで、かつ威厳に満ちた形と流れをしていた。

魔王さまは、さらに幾種もの文字を連ねていく。

どれも凄い。
まさに王様の文字。

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