魔王さま100分の1
「ですか?」
「そうでないなら逆だ。私がおまえをかまい過ぎた」
魔王さまは、シルキスを見上げる。
相変わらず小さい。
「そうですか。では、魔王さまは反省してください」
「おまえは?」
「僕は、もともと魔王さまの傍にいて世話をする役ですから反省しません」
「可愛くないやつだな」
「魔王さまは可愛いですね」
「そんな軽口で言われて喜べるか、このあほう」
ぽこっ。
魔王さまはシルキスの膝をける。