魔王さま100分の1
「200年、誰も入ってこない塔ってなんですか?」

「ここだろ。私の幽閉目的の」

「200年、誰も扉を開けなくて当然ってなんですか?」

「幽閉してるのだから、むやみに開けてはいかんだろう。私も寝ているところを起きるのは面倒だし」

「それでもそれが当たり前って!」

「もしかして、おまえ怒ってるのか?」

「それでは誰も知りようがないし、僕も知らなくて」

「知らなくても問題なかったろう」

「ないわけないですっ!!」

「だから何故怒っている?」

「…………」
「…………」

かみ合わない2人。
シルキスは耐え切れず、

うおりゃああああああああああっ!!

寝ている魔王さまを抱き上げた。
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