魔王さま100分の1
やや離れたところからコラトが合図をしてくる。
シルキスは、頷いた。
傍らの兵士から魔王殺しを受け取り、門に手をあてる。
門の向こうには、
7日ぶりに、いつもどおりのシルキスが来ると思っている魔王さま。
おそらく、いや絶対に、
扉を勝手にあけて、シルキスが入ってくるの両手を振って迎えようと待っている。
ごめんなさい、魔王さま。
僕のせいで、こんなことになってしまいました。
シルキスは、全てを決めて門をあける。