魔王さま100分の1
「後は?」
「日用品と庭の畑を拡張する資材です」

「おお、大きくするのか?」
「はい。今日は土とレンガを持って来ました」

シルキスは、背負ってきた一番大きな包みを指す。

「何を植える?」
「魔王さまが好きそうなのを一通り」

「頑張れ、応援してやる」

魔王さまは言いつつ、
パン以外の食料をどんどんテーブルに並べている。

今日というか、
今から食べるものを選んでいるのだろう。

卵の包みを発見して、
割らないようにそーっと運んでいたりする。

「では、魔王さま。食事にしましょう」
「そのつもりだ。皿を持て」

こういう魔王さまとの食事は、
いつも楽しく美味しい。



そして、食事がすめば畑作業。
腕まくりするシルキス。

勇者の末裔パワーの出番。

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