魔王さま100分の1
さらにシルキスのラッシュ。
踏みつけられて足の甲が地面に埋まり、そこから上がった膝で宙を飛ぶ。
狭い間をぬって振り下ろした剣がシルキスの頬を浅く切って空振りし、
瞬間、両手首が捻り決められ天地が逆転する。
自分が踏み込んだ膝の上に、シルキスが乗り、さらに肩に乗られて背中に肘を落とされる。
その背中の打ち抜かれた仲間が倒れるのを見てた兵士は、側頭部に蹴りを食らって、
どうやって自分が蹴られたのか分からないまま意識を切る。
分かったのは二人目に蹴られた兵士で、
シルキスは倒れる仲間の背中に両手をついて、逆立ちの体勢で左右の脚を武器にしていた。
3人目と一緒に横に吹っ飛びながら、ふざけた竜巻だと思って目蓋を落とす。