魔王さま100分の1

この頑丈な柄は扉のつっかえ棒としても優秀。

塔の扉の内側、
非常時の鍵としていつでも使えるように準備してある。

この事を話したときの魔王さまの一言。

『あほう』

が忘れられない……。

『そんな仕掛けを作るなら、外に掛けられるようにしろ』

『そんな事したら、雨で自慢の品が傷みます』

……。

ま、とにかく今は土堀に集中。
クワをがんがん振るう。

深く深く。
念入りに。

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