魔王さま100分の1
「あほうが、冷やせ」

魔王さまは、水筒をとり水をかける。

「あ、飲み水なので大切に」
「だまれ」

魔王さまは叱り、濡れたシルキスの手に唇をよせる。

「舐めないでくださいね」

シルキスが言うと、魔王さまは一瞬とまった。
そのつもりだったらしい。

ギっとシルキスを見て、代わりに息をふきかける。
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