魔王さま100分の1
「それで、どうすればいいと思う?」
「承諾なしで減額された場合ですか?」

「そうだ。出すのは向こうだからな、減らされること自体に抵抗はできない」

「僕が町政に意見してもいいのですか?」

「意見がないなら魔王への直接支給を減らす」

「効果は薄いですね。今でもたいした額は割り当てられてません。僕が合間に稼ぐアルバイト代といい勝負です」

シルキス強い。

「ならどうする?」

「門と壁の見張りを減らしたらどうです?あそこが一番の金食いでしょう。東の開墾にまわせば、働き口が減ることもありません」

そこの開墾には僕も参加しています。
と、シルキスは加える。
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