魔王さま１００分の１

「その答えは、できると受け取ったぞ」
「できないと解釈してくれると楽です」

２人は目を合わせた。

「まあいい。話は減額されてからだ」
「ですね」

今日はこれで終わりだと、互いに席を立つ。

「支給金はすぐに出るようになっている。帰るまえに受け取れ」

「僕の給与は？」
「すぐには出ないようになっている。月変りまで待て」

「了承。では、明日から僕はアルバイトです」
「開墾地か？」

「ええ、楽しいですよ」

シルキスは、微笑んだ。



──魔王さまと会議室　終わり