魔王さま100分の1
シルキスは途惑う。
「え?ちょっと?すみません、分かりません」
魔王さまは、牙を見せて笑う。
「分かるだろう。
「おまえ、牛と戦うときに何か考えたか?
「自分以外の人間は弱いのだから、自分がやって当然。
「自分以外の人間は弱いのだから、一方的に頼みごとを押しつけても仕方ない。
「そう、思わなかったか?
「で、自分のことは少しでも考えたか?思ったか?
「得とか、損とか、考えたか?思ったか?
「怒れたか?憎んだか?恐れたか?高ぶったか?悲しんだか?喜んだか?
「あったとすれば、魔族を相手にして絶対に勝てるという自動な心の切り替え、
「殺して当然という結論。
「それは高ぶりに思えたか?
「思考の冷めに思えたか?
「それでそれは自分だと思えたか?考えられたか?
「え?ちょっと?すみません、分かりません」
魔王さまは、牙を見せて笑う。
「分かるだろう。
「おまえ、牛と戦うときに何か考えたか?
「自分以外の人間は弱いのだから、自分がやって当然。
「自分以外の人間は弱いのだから、一方的に頼みごとを押しつけても仕方ない。
「そう、思わなかったか?
「で、自分のことは少しでも考えたか?思ったか?
「得とか、損とか、考えたか?思ったか?
「怒れたか?憎んだか?恐れたか?高ぶったか?悲しんだか?喜んだか?
「あったとすれば、魔族を相手にして絶対に勝てるという自動な心の切り替え、
「殺して当然という結論。
「それは高ぶりに思えたか?
「思考の冷めに思えたか?
「それでそれは自分だと思えたか?考えられたか?