魔王さま100分の1
「それで魔王さまは、その勇者さまと……」

「うん、あまりの馬鹿さに腹が立ってな。で、哀れでな。で、面白くなって。一緒に封印されてやった」

初代勇者さまの犠牲による魔王の封印。

封印を行ったのは勇者さまと最後まで戦った仲間達で、

魔王を倒しきれなかった最後の手として、最初から計画されていた。

記録では、
計画を聞いた勇者さまは、

『うん』

一言で受け入れたという。

これがなければ人間は、そして魔族も、破壊し尽くされ歴史を終えていたとされる大偉業。
< 84 / 329 >

この作品をシェア

pagetop