魔王さま100分の1
「お風呂掃除には、魔王さまも参加してもらう予定です」

「いいぞ。つきあってやる」

了承する魔王さま。
スイカの種が唇についている。

「ありがとうございます」

礼を言いながら、その種をとってやるシルキス。

「協力してくださる魔王さまのために、今日はこれも用意しました」

この日の為に買ってきた品を出した。
新しい種を口につけて、それを見る魔王さま。

にやりと笑って、言った。

「ほう、下着か。ふふ、そんなもの私に着せて労働させたいとは、おまえも男だな」

しまった、ちょっと大人モードだ。

「ちがいます、水着です」
「水着?」

魔王さまは、首をかしげた。
< 94 / 329 >

この作品をシェア

pagetop