だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
わたしはどおんと立ち上がる。

「ううん、お兄ちゃんはわたしのこと嫌いになったのよ。
いいわ、別に。
受けて立とうじゃない!」

仁王立ちして決意宣言をしているわたしの目の前で、清水が一瞬ぽかんとした。

「えっと。
何に対する宣言でしょうか、それは」

よくぞ聞いてくれました!
さすが、わたしの執事だわ。
この際、ちょっと目が泳いでいることは見なかったことにしてあげる。

「わたしだってお兄ちゃんのこと嫌いになるんだからっ。
それで、素敵なダーリンを連れてきて、ラブラブするの」

「……は、はぁ。
そうですか」

呆気にとられているんじゃなくて、感心しているのよね、きっと。

「見ていて!
必ずゲットするんだから」

きらぁん!と。
漫画の主人公よろしく、ポーズまで決めてみる。

うーん、我ながら決まってるぅ☆
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