だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「いえ。
私も、都さんのこと、責任を持って見張っておきます」

冷静な口調で清水が言う。
頼もしい限りだ。

「そうだな。
そうそう。紫馬さんもアズマの姿を見たという噂を聞いていた。
いったい都さんはどんな子供と食事をとっていたんだろうな」

「それこそ、明日本人に聞いてみたら良いじゃないですか」

「そう、なんだけど」

彼女は鋭い。
そして、優しい。

その子たちのことについて何か勘付いたら最後。
俺の制止なんて振り切ってでも、渦中に飛び込むに違いなかった。

「ごちそうさま」

空になったコップを置くと、部屋に向かうことにした。
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