だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「少しは元気になりましたか?」
キスを諦めたお兄ちゃんはベッドに座ってわたしの頬を手のひらで包み込む。
そういえば、清水って不用意にわたしに触れてきたりしないわ……。
と、そんなことを淋しく思う自分に多少驚きながらこくりと頷いた。
「昨日倒れたって聞きましたよ?」
心配そうな眼差しが、目の前にある。
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳。
でも。
お兄ちゃんはわたしと一緒に寝てくれなくなった意地悪さんだもんっ。
綺麗だからって心を動かされたりしちゃ、駄目なの。
うん。
「貧血、かな?
朝、何も食べずに歩いたらふらってなっちゃって。
でも、もう大丈夫よ。
だいぶ食べれるようになったし」
「それは何より」
そういうと、お兄ちゃんはぎゅうとわたしを抱き寄せた。
どうしようもなくパーソナルスペースが狭い。
清水とは大違い。
それでも。
抱きしめられ慣れているせいなのか、お兄ちゃんの腕の中は心地良かった。
ゆっくりと、ベッドの中に押し倒される。
「寝付くまでこうして居ても?」
「駄目よ。
お兄ちゃんが駄目って言ったんだからっ」
折角蕩けるような甘い声で聞いてくれたのに、わたしは。雰囲気を全てぶち壊すほどとげとげしい声でそれを拒否した。
キスを諦めたお兄ちゃんはベッドに座ってわたしの頬を手のひらで包み込む。
そういえば、清水って不用意にわたしに触れてきたりしないわ……。
と、そんなことを淋しく思う自分に多少驚きながらこくりと頷いた。
「昨日倒れたって聞きましたよ?」
心配そうな眼差しが、目の前にある。
吸い込まれそうなほど綺麗な瞳。
でも。
お兄ちゃんはわたしと一緒に寝てくれなくなった意地悪さんだもんっ。
綺麗だからって心を動かされたりしちゃ、駄目なの。
うん。
「貧血、かな?
朝、何も食べずに歩いたらふらってなっちゃって。
でも、もう大丈夫よ。
だいぶ食べれるようになったし」
「それは何より」
そういうと、お兄ちゃんはぎゅうとわたしを抱き寄せた。
どうしようもなくパーソナルスペースが狭い。
清水とは大違い。
それでも。
抱きしめられ慣れているせいなのか、お兄ちゃんの腕の中は心地良かった。
ゆっくりと、ベッドの中に押し倒される。
「寝付くまでこうして居ても?」
「駄目よ。
お兄ちゃんが駄目って言ったんだからっ」
折角蕩けるような甘い声で聞いてくれたのに、わたしは。雰囲気を全てぶち壊すほどとげとげしい声でそれを拒否した。