だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「いいわよ、別に。
気にせずつけてあげても」
運ばれてきたデザートのチョコレートケーキを頬張りながら、口を開く。
「そのシャーベット一口くれたら☆」
くしゃり、と、パパの形の良い顔が笑顔で歪む。
「都ちゃんは大人なんだから子供なんだか、わかんないねぇ。
まぁ、パパにとっては永遠に子供なんだから良いんだけどね」
いやいや、だからといって「はい、あ~んして」、って言いながらスプーンを私の口許に持ってくるのは辞めていただきたい。
そこまでくると子供じゃなくて赤ちゃん扱いじゃないっ。
レディーに向かって失礼しちゃうわ。
「自分で食べれますっ」
私はスプーンを手で取って、冷たいシャーベットを口の中に放り込んだ。
苺の甘酸っぱい味が広がって、拗ねたわたしの口許を簡単に綻ばす。
「なんなら全部、食べる?」
「いらないっ」
それを見ていたパパがあまりにも<可愛い子供に向ける>視線でわたしを見るから、なんだか気恥ずかしくなって、スプーンごとパパに返してしまった。
パパはわたしが使ったスプーンで、気にすることなく苺シャーベットを掬って口に運ぶ。もちろん、自分の。
わたしも残りのケーキにぱくついた、その時。
「そうそう、都ちゃん。
そのネックレスの受信機は、清水に預けておいたから」
と。
なんでもないことのように付け加えた。
気にせずつけてあげても」
運ばれてきたデザートのチョコレートケーキを頬張りながら、口を開く。
「そのシャーベット一口くれたら☆」
くしゃり、と、パパの形の良い顔が笑顔で歪む。
「都ちゃんは大人なんだから子供なんだか、わかんないねぇ。
まぁ、パパにとっては永遠に子供なんだから良いんだけどね」
いやいや、だからといって「はい、あ~んして」、って言いながらスプーンを私の口許に持ってくるのは辞めていただきたい。
そこまでくると子供じゃなくて赤ちゃん扱いじゃないっ。
レディーに向かって失礼しちゃうわ。
「自分で食べれますっ」
私はスプーンを手で取って、冷たいシャーベットを口の中に放り込んだ。
苺の甘酸っぱい味が広がって、拗ねたわたしの口許を簡単に綻ばす。
「なんなら全部、食べる?」
「いらないっ」
それを見ていたパパがあまりにも<可愛い子供に向ける>視線でわたしを見るから、なんだか気恥ずかしくなって、スプーンごとパパに返してしまった。
パパはわたしが使ったスプーンで、気にすることなく苺シャーベットを掬って口に運ぶ。もちろん、自分の。
わたしも残りのケーキにぱくついた、その時。
「そうそう、都ちゃん。
そのネックレスの受信機は、清水に預けておいたから」
と。
なんでもないことのように付け加えた。