だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
そっとベッドの上に身体が置かれる。
このまま出て行くのかしら、と思ったのに。
意外にも清水はまだ片付けてないベッド脇の椅子に座った。
「私でよかったら相談してください」
ええええ~。
な、何を?
わたしはこの場合、清水になんて言えばいいのかしら。
驚いたわたしはつい瞳を開いて起き上がった。
薄明かりを点けた部屋で、わたしを真っ直ぐに見つめてくれている清水を見る。
「あの、その」
どう切り出して良いのかまるで見当がつかないんですけど。
口篭るわたしを見て、ふわりと清水の唇が解ける。
「紫馬さんと喧嘩されたんですよね?」
……え?
「親を鬱陶しく思う年頃なんでしょう?
特に紫馬さんは必要以上にべたべたされていますものね」
い、いやそれはそうなんですけれども。
「でも、紫馬さんが帰ってくる日なんて少ないじゃないですか? その数日だけ我慢してあげてください、ね?」
って。
ものすっごく子供を諭す口調で、酷く優しく的外れな慰めをされちゃっても。
どうしよう。
でも、その眼差しとその口調はとても心地良いから思わずこくりと頷いてしまう。
「その上、今まで見たいに次期総長に甘えられないからお辛いんですよね?」
ま、まぁそれは、確かに少し淋しいと思ってるわよ。
っていうか、わたしの心臓が清水を見るたびにどきどきするのって、それが原因だったの?
……そんなわけ、ないわよね。
どうしてかしら。
自分のことなのに、清水の唇からこのトーンで語られるとそれが真実に聞こえてきちゃう。
このまま出て行くのかしら、と思ったのに。
意外にも清水はまだ片付けてないベッド脇の椅子に座った。
「私でよかったら相談してください」
ええええ~。
な、何を?
わたしはこの場合、清水になんて言えばいいのかしら。
驚いたわたしはつい瞳を開いて起き上がった。
薄明かりを点けた部屋で、わたしを真っ直ぐに見つめてくれている清水を見る。
「あの、その」
どう切り出して良いのかまるで見当がつかないんですけど。
口篭るわたしを見て、ふわりと清水の唇が解ける。
「紫馬さんと喧嘩されたんですよね?」
……え?
「親を鬱陶しく思う年頃なんでしょう?
特に紫馬さんは必要以上にべたべたされていますものね」
い、いやそれはそうなんですけれども。
「でも、紫馬さんが帰ってくる日なんて少ないじゃないですか? その数日だけ我慢してあげてください、ね?」
って。
ものすっごく子供を諭す口調で、酷く優しく的外れな慰めをされちゃっても。
どうしよう。
でも、その眼差しとその口調はとても心地良いから思わずこくりと頷いてしまう。
「その上、今まで見たいに次期総長に甘えられないからお辛いんですよね?」
ま、まぁそれは、確かに少し淋しいと思ってるわよ。
っていうか、わたしの心臓が清水を見るたびにどきどきするのって、それが原因だったの?
……そんなわけ、ないわよね。
どうしてかしら。
自分のことなのに、清水の唇からこのトーンで語られるとそれが真実に聞こえてきちゃう。