だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
紫馬さんのケータイが震える。
そういえば、この人にしては珍しくダークスーツだなと、どうでもいいことが気になった。
「ああ、了解」
軽く言って電話を切ると、唐突に鋭い視線に代えて俺を見た。
「東間(アズマ)が倉庫に入るそうです。急ぎましょう」
赤城や白井に外の見張りを命じ、俺と紫馬さん、そして清水の三人で倉庫に向かった。
「どうして今日はダークスーツなんですか?」
他に聞きたいこともなかったので、そう、聞いてみる。
まぁ、スーツの下に着ているのは、フリルつきの赤いサテンシャツではあるが。
それにしても、ダークスーツに赤のサテンシャツの組み合わせで、そこまで違和感が無いのってこの人くらいしか居ないんだろうな、と。
心の中でため息をつく。
「あ、これ?
清水に借りたんですよ、この前姫の学校に行くときに着ていったらやたら姫が気に入ってくれて」
……そのときは、シャツも普通でしたよね、きっと。
口にしたい言葉は面倒なので飲み込んだ。
まぁ、白スーツにサングラスの俺が、人の服装にどうこう言える義理でもないし。
紫馬さんが自信を持って「片付けた」というだけあって、周りに不審な人影は無い。
倉庫までの道のりは不気味なほど平和だった。
そういえば、この人にしては珍しくダークスーツだなと、どうでもいいことが気になった。
「ああ、了解」
軽く言って電話を切ると、唐突に鋭い視線に代えて俺を見た。
「東間(アズマ)が倉庫に入るそうです。急ぎましょう」
赤城や白井に外の見張りを命じ、俺と紫馬さん、そして清水の三人で倉庫に向かった。
「どうして今日はダークスーツなんですか?」
他に聞きたいこともなかったので、そう、聞いてみる。
まぁ、スーツの下に着ているのは、フリルつきの赤いサテンシャツではあるが。
それにしても、ダークスーツに赤のサテンシャツの組み合わせで、そこまで違和感が無いのってこの人くらいしか居ないんだろうな、と。
心の中でため息をつく。
「あ、これ?
清水に借りたんですよ、この前姫の学校に行くときに着ていったらやたら姫が気に入ってくれて」
……そのときは、シャツも普通でしたよね、きっと。
口にしたい言葉は面倒なので飲み込んだ。
まぁ、白スーツにサングラスの俺が、人の服装にどうこう言える義理でもないし。
紫馬さんが自信を持って「片付けた」というだけあって、周りに不審な人影は無い。
倉庫までの道のりは不気味なほど平和だった。