だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「でしょ?
じゃあ、ワガママ言わないで登校してください」
わ、ワガママですって?
唖然として言葉も出ないわたしの頭を撫でると、気にすることなく歩いていく。
ねぇ、変よ?
小学生しか居ない通学路で、めちゃくちゃ目立ってるって言う自覚はないの?
どうしたらよいのか分からなくて、自然、伏せ目がちになってしまう。
しかも、学校の前に立っている先生にも保護者よろしく当然のように挨拶をすると、中に入ってきてしまったの。
「ちょっと。
どこまで一緒に来るのよ!」
昇降口の手前で立ち止まったわたしは、声を潜めて聞いてみる。
お兄ちゃんは、まるでここに居ることが当然と言わんばかりに自然な笑みを浮かべていた。
「どこまでが良いですか?」
「そろそろ、自分の学校に行ったらどう?」
「ダメですよ。
あ、音葉ちゃん発見」
……どうして、音葉ちゃんを知ってるの?
ぎょっとするまでもなく、音葉ちゃんに深々と礼をした。
それは、知り合いの大人に向かってお辞儀するような丁寧なものだった。
目の当たりにした音葉ちゃんは無視することも出来ず、こちらに来る。
「おはようございます、音葉さん」
柔らかい口調で繰り出される丁寧な挨拶を無視するわけにもいかない音葉ちゃんは、おどおどしながらも、挨拶を返す。
「お、おはようございますっ。
あの……都ちゃんの……?」
じゃあ、ワガママ言わないで登校してください」
わ、ワガママですって?
唖然として言葉も出ないわたしの頭を撫でると、気にすることなく歩いていく。
ねぇ、変よ?
小学生しか居ない通学路で、めちゃくちゃ目立ってるって言う自覚はないの?
どうしたらよいのか分からなくて、自然、伏せ目がちになってしまう。
しかも、学校の前に立っている先生にも保護者よろしく当然のように挨拶をすると、中に入ってきてしまったの。
「ちょっと。
どこまで一緒に来るのよ!」
昇降口の手前で立ち止まったわたしは、声を潜めて聞いてみる。
お兄ちゃんは、まるでここに居ることが当然と言わんばかりに自然な笑みを浮かべていた。
「どこまでが良いですか?」
「そろそろ、自分の学校に行ったらどう?」
「ダメですよ。
あ、音葉ちゃん発見」
……どうして、音葉ちゃんを知ってるの?
ぎょっとするまでもなく、音葉ちゃんに深々と礼をした。
それは、知り合いの大人に向かってお辞儀するような丁寧なものだった。
目の当たりにした音葉ちゃんは無視することも出来ず、こちらに来る。
「おはようございます、音葉さん」
柔らかい口調で繰り出される丁寧な挨拶を無視するわけにもいかない音葉ちゃんは、おどおどしながらも、挨拶を返す。
「お、おはようございますっ。
あの……都ちゃんの……?」