だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
口を開こうとした瞬間。
「早くしろよっ」
なんと。
谷田陸がずんずんと窓際まで歩いてきて、わたしの手を掴んだのだ。
……え?
谷田ってこんなに積極的なヤツだったっけ?
もしや、三学期デビュー?なんていう、面白くもない冗談が頭の中に浮かんだけれど、すぐに消えた。
汗ばんだ手のひら。
まだ、呼吸がまとまらない荒い息。
真剣な瞳。
それらが、ただならぬ何かを物語っていたから。
「早くって?」
話についていけず、私は目を丸くする。
「と、とにかく。
早く帰ろうぜ」
「青山くんじゃなくて、谷田くんだったのね~☆」
わたしたちのすぐ後ろで、楽しそうな歓声を上げる音葉ちゃん。
えーっと。
何のお話でしたっけ?
私はランドセルを掴み、引きずられるように教室を出た。
「何よ?」
走りながら、谷田に問う。
「何かはこっちが知りたいよっ」
「早くしろよっ」
なんと。
谷田陸がずんずんと窓際まで歩いてきて、わたしの手を掴んだのだ。
……え?
谷田ってこんなに積極的なヤツだったっけ?
もしや、三学期デビュー?なんていう、面白くもない冗談が頭の中に浮かんだけれど、すぐに消えた。
汗ばんだ手のひら。
まだ、呼吸がまとまらない荒い息。
真剣な瞳。
それらが、ただならぬ何かを物語っていたから。
「早くって?」
話についていけず、私は目を丸くする。
「と、とにかく。
早く帰ろうぜ」
「青山くんじゃなくて、谷田くんだったのね~☆」
わたしたちのすぐ後ろで、楽しそうな歓声を上げる音葉ちゃん。
えーっと。
何のお話でしたっけ?
私はランドセルを掴み、引きずられるように教室を出た。
「何よ?」
走りながら、谷田に問う。
「何かはこっちが知りたいよっ」