だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
「知らないわ、その男」
ごめんなさい、と言おうとするのを柔らかく遮られる。
「知らないほうがいいんです。
もし、どこかで見かけても決して近寄らないでくださいね。
いいですか?
絶対に逃げてください、分かりました?」
催眠術を思わせるような、しつこい言い回しにわたしはこくりと頷くほかない。
だって、そりゃ。
銀組次期総長が真面目な顔して「この男に近寄るな」と言っているんだから、それは相当ヤバいんだろうって、説明なくても想像くらい出来るじゃない?
ダイニングに行くとしばらくして、清水が甘い香りのする器を持ってきてくれた。
それに並べられる色とりどりのフルーツ。
イチゴに、パイナップル、バナナ、キウイ。
フルーツなのに、まるでショーケースに並んでいる宝石を思わせて、わたしの目を輝かせる。
確かに、カットして並べてある様だけ見ても、とても綺麗に並んでいて清水の几帳面さを表現しているみたい。
ついでに、マシュマロが並んでいて、その隣には薄く焼いたクレープの皮に、ホイップした生クリームまで!
目を輝かせているわたしの前で、串にイチゴを刺して、器の中のチョコレートをたっぷりつけて渡してくれる。
何が凄いって、ねぇ?
清水はこんなときでさえ、表情一つ崩さないんだからっ。
絶対、本物の執事より凄いと思うの。
あ、本物の執事なんてみたことないけど、ね!
ごめんなさい、と言おうとするのを柔らかく遮られる。
「知らないほうがいいんです。
もし、どこかで見かけても決して近寄らないでくださいね。
いいですか?
絶対に逃げてください、分かりました?」
催眠術を思わせるような、しつこい言い回しにわたしはこくりと頷くほかない。
だって、そりゃ。
銀組次期総長が真面目な顔して「この男に近寄るな」と言っているんだから、それは相当ヤバいんだろうって、説明なくても想像くらい出来るじゃない?
ダイニングに行くとしばらくして、清水が甘い香りのする器を持ってきてくれた。
それに並べられる色とりどりのフルーツ。
イチゴに、パイナップル、バナナ、キウイ。
フルーツなのに、まるでショーケースに並んでいる宝石を思わせて、わたしの目を輝かせる。
確かに、カットして並べてある様だけ見ても、とても綺麗に並んでいて清水の几帳面さを表現しているみたい。
ついでに、マシュマロが並んでいて、その隣には薄く焼いたクレープの皮に、ホイップした生クリームまで!
目を輝かせているわたしの前で、串にイチゴを刺して、器の中のチョコレートをたっぷりつけて渡してくれる。
何が凄いって、ねぇ?
清水はこんなときでさえ、表情一つ崩さないんだからっ。
絶対、本物の執事より凄いと思うの。
あ、本物の執事なんてみたことないけど、ね!