制服のボタン*凜花と陵弥のバレンタイン
バレンタイン
ケンカ
制服のボタンに髪が絡まるなんて、あり得ない出会いをした。
自信たっぷりな言い方で。
「俺を信じろ」なんて言っちゃって。
変なヤツって思ってた。
だけど…嫌なヤツじゃなかった。
好きを知らない私に好きだと気付かせた。
気持ちが通じ合って付き合って。
傷付いて苦しんで。
辛くて傷付けても離れられなかった。
制服のボタンが絡めたものは、私の知らなかった好きって気持ちだった。