制服のボタン*凜花と陵弥のバレンタイン


思ってもみなかった。



疑ってるのか…なんて言われるとは。




自分でもどうしたいのかわからない。





ポロポロと溢れる涙…




「…凜花…」




陵弥が涙を拭いてくれ様とした手を。




私は振り払い部屋を飛び出した。





「凜花!」


陵弥の声も無視して。









とぼとぼと、歩いていると。



後ろから肩を叩かれた。




「凜花ちゃん陵弥のとこから今帰…り」




それは幸樹君だった。



泣いてる私を見て顔色が変わった。





「凜花ちゃん…陵弥と何かあったの?」




「…」




すると。





「凜花ちゃんがそんな顔してると、俺諦めた意味ないじゃん…」



そう言って私を抱きしめた。



私は幸樹君の腕の中で泣いてしまった。



幸樹君は何も言わずただ、私を抱きしめていてくれた。




「凜花!!」




追いかけて来た陵弥。




幸樹君の腕の中の私を見ると顔色の変わった陵弥が。



強引に幸樹君から引き離し。



「ちょっと来いッ!!」




って私の腕を掴んだ。








< 18 / 24 >

この作品をシェア

pagetop