音を、君に
「おはよぉ」
ようやく学校に着いた私は扉を開き教室に入る。
「あぁ、夏ー」
信友の真樹こと
中山 真樹(なかやま まき)が私の元に来る。
そして私は
佐川 夏(さがわ なつ)。
ごく普通だと思う高校二年生。みんなは私を天然と呼ぶけど私はそんなに天然じゃないと思うな…?
「おはよぉ、真樹」
「おはよう、ねぇ聞いて!実は合コンしようと思うんだ♪」
「そうなんだぁ、頑張ってね?」
笑顔で返す私。
「うん頑張る!でもね?人数足りないんだよ…?」
真樹は何かねだるように私を見る。
「うん?」
「だから、夏ちゃんにも参加して欲しいとか考えてるのね?」
「…うん?」