Loving kiss
美雪はどんどん不機嫌になっていく俺に気づかず話し続ける。





「似合うと思って買ってくれたんだって!可愛くない?似合う?」





そう言って首にかかっているネックレスを見せてくる。







「ダメ…」




「えっ…?」





俺は美雪を引き寄せてうなじにある金具に手をかけ、外した。





「ちょっと、雪哉何!?」



「こんなのつけちゃダメ…」





ちょっと強引に美雪の唇を塞ぐ。





「んん…!」




「雪哉…どうし…たの…っ!」




「黙って。美雪が悪いんだから…」






少し長めのキスを終えると美雪は肩で息をしていた。





「ねぇ雪哉。私…何かしちゃった?」





分かってないか…。


やっぱり。







「…俺以外の男から貰ったプレゼントで喜んでるから」





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