美しい君の名を
「わぁっ」


バランスを失いかけながら、なんとか足を踏張った。


「なんで泣かせたいのよ」


彼女は、僕の胸に顔を埋めて、とっても静かに聞いてきた。

< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop